掲示板利用は有効か

今はそうでもありませんが、昔はホームページ内に掲示板を設置するケースが非常に多く見受けられました。
掲示板というコミュニティは、多くの訪問者を常連にする事ができるという、集客方法としては優秀な手段のひとつでしたが、同時にホームページの閉鎖の原因にもなり得る問題も抱えていました。
近年あまり掲示板を設置するホームページが見られなくなったのは、後者のリスクを避けるためと思われます。
では、なぜ掲示板が閉鎖の原因となるのでしょう。

1990年代、まだインターネットが根付いていない頃、ネットを使ったコミュニケーションの方法は、かなり限られていました。
具体的には、メール、チャット、そして掲示板が三本柱だった時代ですね。
その頃は、掲示板を設置する事で多くの人がそこへと集い、そのホームページにおける分野の様々なトピックを語り合う交流の場となっていました。

それが2000年代に入ると、巨大掲示板「2ちゃんねる」等が出現し、掲示板というと個人サイトよりもそれらの集合コミュニティを指す言葉になってきて、個人サイトにおける掲示板の必要性が薄まってきました。
それに加え、マナーが悪化し、言い争いや誹謗中傷を行う人が急増した事で、ホームページ上の雰囲気を悪くしてしまうというリスクばかりが目立つコンテンツになってしまったのです。

集客方法の一環として、掲示板というコンテンツは有効な手段でした。
ですが、巨大掲示板をはじめ、ツイッターやフェイスブックなどの新たなコミュニティが確立してきた今、個人サイトで運用する旨みは大きく薄れています。

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